【当事者が分析】発達障害の子が自分の話ばかりするのはなぜ?理由はコレ

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  • 子どもが相手の言葉を遮って自分の話ばかりする。
  • おしゃべりが止まらない(いわゆる多弁)のが気になる。

発達障害の子をお持ちの親御さんは、そういったことに悩んでいる方が結構多いのではないでしょうか。

筆者筆者

まず、最初に筆者自身がADHDの診断を受けています。

そして我が娘は診断はついていないけれどグレーゾーンと言われている色んな特徴をもつ小学3年生です。

娘の特徴は?と聞かれると一番に出てくるのが「よく喋る子」。

発達障害である筆者ももちろんよく喋るけれど、それ以上に喋る娘。

口から生まれたんじゃないかというほど本当によく喋る。そして自分の話が止まらない😭😭そしてそこからつながるハラハラは多々。

今回は、そんな娘の特徴を見て筆者が感じたことを交えて、子どもが自分の話ばかりするのはどんな理由があるのか

対応方法など考えていきたいと思います!

※特に女の子はおしゃべりが好きな子が多く、よく喋るからといってイコール発達障害なわけではありません。

発達障害のある子が自分の話ばかりするのはなぜ?

■娘のおしゃべりの特徴

娘のおしゃべりの特徴は、ざっと以下のような感じです。

  • 喋り出すと止まらない!
  • 誰にでも彼にでも喋りまくる!
  • 相手の話を遮っちゃう!
  • そして自分の話ばかりする!💦

 そんな感じです。

娘のおしゃべりが止まらないのは2つのパターンがある

娘のおしゃべりが止まらないときのパターン。見ていると以下の2つのパターンがあるように思えます。

  • とにかくとりあえず人と喋りたいとき
  • 話したいことが次々に出てくるとき

娘の場合は、とにかく人と絡むのが大好きなので、特に話したいことがあるわけでもないのに人がいると「絡みたい!絡みたい!喋りたい!」という気持ちが出てくるようです。

それが上の1のパターンです。そういう時は「ねえねえ」ととりあえず声をかけてみて、「なあに?」と返ってくると、「え~とね、う~んとねこれさあ…」と歯切れ悪く話し始めます。

そういう時「あ、話すこと考えてなかったから話しながら何話すか考えてるな(笑)」と見ていてわかりやすいです。

そして、そこから会話が軌道にのると、どんどん話したい事を思いついて2の状態になり、自分の話が止まらない状態になります。

そもそもお喋り(多弁)になるのはなぜ?

よく喋るのはADHDの特徴のひとつ

なぜ発達障害だとお喋りがとまらず、自分の話ばかりをしてしまうのでしょう。

まず、よく喋るという特徴が特に目立つのはADHD。
ADHDは「自分をコントロールすることが苦手」な障害のようです。


おしゃべりが止まらない次から次へと思いついたこと思いついた瞬間言葉に出しているので、喋りたい!という衝動をおさえられない。

そして、普通であれば、相手の話を聞く、相手の喋る時間を自然と作るということができるのですが、発達障害の子の場合、自分が喋りたいという気持ちが止まらず、その気持ちを抑制する力がコントロールできていない。

それが、おしゃべりが止まらない、自分の話ばかりする。ということに繋がります。

脳の仕組みでみると…

ADHDの特徴の1つである「不注意」。

そもそも、「注意」ができるのは、以下の3つの要素から構成されて実行できるものだと言われています。

  1. 覚醒していること
  2. 前の刺激から新しい刺激に察知して目を向ける
  3. 注意を維持する、集中すること

ADHDの場合、この(3)の焦点反応と呼ばれる動きが、低下している前頭葉に関係しているため苦手であり、反対に②新しい刺激に察知して目を向けるという機能については十分機能していると言われています。

つまり、あたらしい刺激を次々と察知できるけれど、注意を維持したり集中したりすることが難しいので、飛びついた新しい情報に集中し、計画的や客観的に向き合うことが難しいという脳の仕組みになっているようです。

ADHDの子どもは、そのため、他人の話を遮ってしまったり、自分の話ばかりをしてしまう傾向があります。

このような行動は、新しい刺激に対して敏感であり、かつ注意を維持することが困難なため、他者とのコミュニケーションで相手の話に対する注意を保つことが難しいからだと考えられます。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

ADHDの筆者のお喋りの特徴

筆者自身も人と会った後など「また自分の話ばかりしてしまった…」と反省をすることがあります…。
その時の自分の感覚としては、相手が話していることを聞いている時にその内容から自分が話したいことが相手が話し終えるよりも前にポンポン思いついてしまう。

→からの「たしかに、私もこういうことがあってさ…」と自分の話につなげてしまいます。
一応わかってはいるんです。相手が一番気持ちよく楽しく会話ができるのは、お互いが聞き上手であること。話し上手よりも聞き上手。

 

どう教えてあげればよい?

筆者が思うに、世の中色んな人がいるのだから、特徴、特性を完全になくす必要はなくて、「トラブルが起きない」「コミュニケーションを取りたい相手に嫌だなと思わせない」程度に抑えられたらよいのではないかと思います!

要は、相手も自分も困らなければ、特性は困りごとではなく個性になる!

世の中全員個性的で、普通の人なんて1人もいないのですから。

ということで、前置きが長くなりましたが、子どもが喋りすぎてしまう、自分の話ばかりをするという場合にどう対応してあげればよいのか。

筆者は、以下のようなことをしています。

基本的におしゃべりがとまらなくて困るのは外で他人に会っているときです。

家の外でお喋りが止められないときに、その場で「しゃべりすぎ!」と注意してしまうのは、本人のプライドや自尊心を傷つけてしまう可能性もあるし、人前で言われたことの恥ずかしさから「うるさい!!!!」となってしまう傾向にあるので、注意しています。

効果的だなと思うのは、あらかじめ「ちょっとストップ」の合図を子どもと決めておく

まず、筆者は娘にこんな説明と質問をしました。

娘がお友達や同年代の子とコミュニケーションでのトラブルが目立ってきた小学生低学年の頃です。

筆者
筆者

お母さんも同じようなことあるんだけど、自分だけの話をしちゃった!おしゃべりが止まらない!って時あるよね。

○○(娘)は、人が大好きだから外だと嬉しすぎて興奮してるときがあると思うんだ。

楽しくなりすぎて人を怒らせてしまうこともあるから、それじゃあなたも含めてみんなが楽しくなくなるよね。

お母さんがいるときに興奮しすぎてるな、落ち着いた方がいいなって思ったら声をかけたいんだけど、その場ではっきり言ってほしい?

娘

うん、自分じゃ全然わからないから言ってほしいかな。

筆者
筆者

だけど、言ったときに楽しすぎてお母さんの話が聞こえてなかったり、はっきり伝えるとすごく怒って泣いたりしちゃったりするよね。

人前ではっきり言われると嫌な気持ちになるからだと思うんだけど、たとえば、「○○(娘の名前)。」と言って肩をポンポンとしたら、「興奮してやりすぎちゃって(喋りすぎ)いるから今落ち着かなきゃいけない」という合図にして、気が付いたらちょっと落ち着く。というのはどう?

 

娘

うん、みんなの前で言われると恥ずかしいからそれで気が付くようにする。

というやり取りをしました。

その合図を決めたのが、小学校低学年の頃。

娘の子ども同士や他の大人とのコミュニケーションを見ていて、相手の方があまりの娘のマシンガントークに圧倒されているな、明らかに困っているなという時に声をかけるようにしました。

会話の外から声をかけても、楽しくてやや興奮状態の娘の耳には全く届かないので、がしっと肩を掴んで目をあわせて「○○!」ポンポン!と肩を叩くようにしました。

最初の方は、娘も

娘

え!?

という反応でしたが、数回繰り返すと、「あ…」と気が付いて軌道修正。

 

その軌道修正も、「あ、そういえばお母さんこれ~」とわざとらしい話題の変え方をしたりしていましたが(笑)それもまあまだまだ小学生なのでご愛敬です。

そんな感じで、一応その場では軌道修正できますが、まだまだお喋りのコミュニケーションは課題な娘です。

いや、母である筆者もまだまだなのですから子どものコミュニケーションが完璧である必要は全くないと思えるようになりました(というか子どもじゃなくても無理だし発達障害じゃなくても完璧なんて絶対に無理)

過度なトラブルが減って、本人が楽しく過ごせれたら100点です。

ただ、うんざりさせて、相手が離れていってしまうという体験は、本人の自己肯定感を下げてしまう恐れがあることも意識しておきたいです。

子ども本人に、自分の話だけを喋りすぎるべきではないということを知っておいてもらって「喋りすぎちゃったなと思ったら、相手に質問してみて相手の話を最後まで聞くことを意識してみてね」などと普段から教えたりしています。

注意だけではなく自信を失わせないための声掛けも必要

もちろん、「自分の話ばかりをするのはよくないんだよ」と教えてあげることも必要なのですが、それはある意味自分で失敗して覚えていく部分でもあります。

「あなたは自分の話ばかりをする」「どうしてあなたはそんなにおしゃべりなんだ」「○○ちゃんはできているのに」なんて言い方をしてしまうと、「自分だけがおかしいんだ」と自信をなくしてしまう可能性があります。

できていないことを伝える以上に「あなただけじゃなく、みんな失敗するんだよ。それが人間なんだよ」と教えてあげてほしいです。

筆者がコミュニケーションのことで娘に話をするときに、言ったことがあるのが、

筆者
筆者

あなただけが、できてないから言うんじゃないよ。お母さんもそうだし、みんなが色んな事を間違えて大人になっているんだよ。大人になった今でもお母さんいっぱい変なところあるでしょ。

お母さんがあなたに言うのは、あなたがお母さんの子どもだからだよ。大人から見るとよその子だったら気にもならないかも。

 

反対に、○○ちゃん(相手の子)にだってこういうところが苦手だなっていうことは絶対にあって、○○ちゃんは○○ちゃんのお母さんに「あんな怒り方しちゃだめだよ」ってもしかしたら言われているかもしれないよ。

これがちゃんと伝わっているのか伝わっていないのか、性格なのか、娘はわりと何があっても引きずることなく、かなり立ち直りが早いです。

ハラハラしている筆者をよそに、いつも本当に楽しそうで、学校の先生もお友達も大好きです。

うじうじしない、日々を楽しめる、人が大好きという生きていく上での素敵なその能力はそのまま伸ばしてあげたいです。

これを読んで、「他にこんな声かけ方法あるよ」「そういう特徴があったけどこうなったよ」と言う方はぜひ、コメントで教えていただけると嬉しいです。

他にもこんなことに悩んでいました。↓

今後も、ADHDである筆者の困りごとや、娘の特徴などの体験をもとに、子どもの発達について考えていく記事を書いていきます。

 

筆者
筆者
 

ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです。

 

読んでいただきありがとうございます。☺

 

 

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